PDF/X規格(CMYK)に安価で変換できるソフト

印刷業者に依頼するときにぶつかる壁

本の出版をしたり、チラシを印刷しようとするとき、ある壁にぶちあたる。それは以下のようなものだ。

①カラーを、RGBからCMYKに変換する
②PDF/X形式のPDFファイルしか受け付けてくれない。

私もこの壁と格闘したことがある。ちなみにRGBはRed,Green,Blueを組み合わせて発色する方法で、CMYKはCyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)と、Key plate(キープレート:黒)を組み合わせる発色方法だ。CMYKはプリンタのインクでもおなじみだと思う。ここで問題なのは、パソコンの画面やワード・エクセル・パワーポイントにRGBが採用されていることだ。しかし、印刷業者からはRGBではなくCMYKが要求される。さらには、PDF/Xという印刷に適した形式でのPDF規格(カラー・フォントなど、細かい条件が定められている)が求められることさえある。

さて、困った。そこで私はいろいろな方法を試した。

CMYK、PDF/Xに変換できるフリーソフトはないか?

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そこで見つけたのが、Colonというソフト(他にも有名なGIMPというソフトがある)。このフリーソフトを使えば、RGB画像をCMYKに変換できるようだ。しかし、これだとカラーの問題が解決しただけで、PDF/X形式にPDFを変換できるわけではない。いろいろと探したが、PDF/X形式に変換できるフリーソフトは、どうしても見つけられなかった(ご存知の方にはぜひ教えていただきたい)。

IllustratorとPhotoshopがあるでしょう?

こんな記事を書いていると、「IllustratorとPhotoshop(ともにadobe)を使えばいいじゃないか」と、プロからの指摘が来るだろう。この指摘は極めて正しい。しかしだ。IllustratorとPhotoshopともに、結構な値段がする(もちろん、それに値する性能がある)。下記は年額の値段だ。


また、買い切りで比較的安価なPhotoshop Elementsは、残念ながらCMYKに対応していない。Acrobat Proというソフトもあるが、こちらもなかなか

この安価なソフトでPDF/X変換ができる!

いまから私が紹介するソフトに、驚かれるかもしれない。それが、「パーソナル編集長 Ver.12」だ。

このソフトでは、間違いなくPDF/X(もちろんCMYK)に変換できる。何を隠そう私が持っているからだ。証拠を見せよう(随分前、興味本位で買ったソフトが、日の目を見ることになった)。

(手順は、「ファイル」タブ→「PDF出力」→「詳細設定」→「バージョン」。画像の透過を利用していると、PDF/Xに変換できないので注意)
そして、標準の値段は1万円を超えるが、ソースネクスト社ではたびたびキャンペーンを行っている。半額の6000円前後で買えることも珍しくない(メルマガに登録しておくと、情報を得やすい。また、私はソースネクストの関係者ではない)。

パーソナル編集長には基本的な機能が備わっており、何よりPDF/Xに変換できるのがありがたい。予算がない人は、手にとってみるのもありかもしれない。

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